オンライン・フライフィッシング・スクール

  • さあいよいよ、今回から釣りを始めていきましょう。
  • フライフィッシングの対象魚は色々と幅広いのですが、このスクールで対象としているのはマスですのでヤマメやイワナを狙いに出かけましょうということになります。
  • しかしはっきり言って、いきなり渓流のヤマメ・イワナ釣りに行っても良い結果は望めません。
  • もちろん、近くに渓流があって気軽に通えるようであれば「習うより慣れろ」で経験を積んで色んなことを身に付けていくのが理想的なのですが、なかなかそんな好条件に恵まれた人は少ないでしょう。
  • そこでボクが皆さんにフライフィッシングの練習としてもオススメなのが、けっこう身近にいてフライでもよく釣れるウグイやオイカワです。
  • あるいは最近増えてきた、ルアー・フライ用の管理釣り場と言われている一種のマス釣り堀的なところもいいでしょう。
  • ウグイやオイカワは都市近郊の中流域にいる魚で、フライにも大変よく反応してくれるのでよい練習相手になります。
  • また、とにかく魚釣るという経験を積んでいかないとなかなか実感も沸いてきませんし、レベルアップにも時間がかかりますので、釣れる確率が高い管理釣り場で練習するのも効果的です。
  • そこで今回は、川でフライフィッシングをするときのごく基本的なところから解説してみようと思います。
  • ノットを覚える
  • 糸を結ぶことをノットと言います。
  • フライラインとリーダーを結ぶネイルノットについては既に練習しました。
  • 次にリーダーとティペットの結び方と、ティペットにフライを結ぶノットをマスターしましょう。
  • これを覚えないと釣りが出来ませんからね。釣り場で苦労しなくて済むように、ここでしっかりと覚えておきましょう。
  • フライは結べなければ釣りがスタート出来ませんので当然マスターしなければいけませんが、もう一つリーダーとティペットつまり糸と糸の結びも大変重要です。
  • なぜならばティペットは、フライを交換しているうちにどんどん短くなってしまいますし、ある一定以上の長さが無ければ(状況や釣りスタイルにもよるが、少なくとも始めのリーダーに付いているティペット部以上の長さは必要)、フライを自然に流したりすることが非常に難しくなってしまうからです。
  • 釣りを始めたら面倒くさがらずに小まめにティペットを継ぎ足すか交換する必要があるので、この結び方も気軽に出来るように練習しておきましょう。
  • ここでは一般的で、なるべく簡単な結び方をご紹介しておきますので手順に従ってやってみて下さい。
  • フライを結ぶ(クリンチノット)

  • クリンチノット
  • 1. ラインをルアーのアイに通して4〜5回巻き付ける。

  • クリンチノット
  • 2. いちばん最初の輪に通す。

  • クリンチノット
  • 3. 大きな輪にくぐらせる。

  • クリンチノット
  • 4. 唾液か水で湿らせてよく締める。
  • リーダーとティペットを結ぶ(ダブルサージェンスノット)

  • ダブルサージェンスノット
  • 1. リーダーの先端(オリーブ)とティペットを5cmくらい重ねる。
  • 最初は長めに重ねた方が作業がやり易い。

  • ダブルサージェンスノット
  • 2. 重ねた部分で輪を作る。
  • 輪に重ねたリーダー、ティペットを1回くぐらせる。
  • 必ずティペット側に抜くようにする。

  • ダブルサージェンスノット
  • 3. 合計2回、輪の中に重ねたリーダー、ティペットをくぐらせる。

  • ダブルサージェンスノット
  • 4. ティペット、リーダーをゆっくりと締める。
  • 締める前には必ず「なめる」などして水分を付けること。
  • そして余分を、ぎりぎりでカットし完成。
  • ロールキャスト
  • さてフライも結べたところで、いざフィッシング開始!といきたいところですが、もう一つ覚えておきたいキャスティングがありますのでここでちょっと練習しましょう。
  • これはロールキャストといってバックキャストをしないで投げる方法です。
  • つまり、ずばりバックキャストの出来ない場所でキャストするテクニックになりますが、それだけでなく頻繁に活用するキャストですので覚えておきましょう。

  • ロールキャスト
  • ロールキャスト
  • 1. 水面にラインがのびている状態からゆっくりとロッドを立てて行き、ラインが水面を滑ってきて体のサイドにロッドティップから垂れ下がった状態になるようにする。
  • 2. そのままの状態から、フォワードキャストと同様に前方にキャストする。
  • そうするとラインはくるりとロールして、このロールが前方にほどけて行きながらラインが伸びていく。
  • と、まあこんな感じでやればロールキャストになります。
  • そんなに難しいことはないと思いますので、ちょっとやってコツを掴めばすぐに出来るようになるはずです。

  • このキャストは応用範囲の広いキャストで、例えば
  • 1. 足元に、たるんでしまってそのままピックアップ出来ないときに一度ラインを前方に伸ばしたい場合。
  • 2. 下流側に来たラインを上流側に戻す場合。
  • 3. おもりを付けたニンフをトラブルを防いで投げる場合。
  • 4. これらを発展させたライン処理のテクニック等
  • 色々と便利ですので、ぜひ活用して下さい。

  • 次に、ロールキャストの注意点と応用をみてみましょう。
  • ロールキャスト
  • ロールキャスト
  • 1. 水面に伸びているラインが自分の体の前を横切っている場合(右手でロッドを持っているときにラインが左手側にきている場合)そのまま普通にロッドを立てて来ると、ラインは自分の顔の前に垂れ下がってしまいます。
  • このままキャストしてしまうとフライが顔の前を通ることになり危険です。
  • 2. この場合は、バックハンドのロールキャストをするようにします。
  • やり方は簡単。立ててくるロッドを手の位置はあまり変えずに、ただ左側に傾けます。
  • そうするとラインは自分の左側に垂れ下がることになり、あとはこのまま同じ要領でロールキャストをすれば良いのです。

  • もう一つ付け加えておきましょう。
  • ロールキャストは、ロッドティップの向いた方へラインが伸びていくということです。
  • ですから左側に来たラインを右側に持ってこようとするときは、ラインを伸ばしたい方向へティップを向けてキャストすればいいのです。
  • この原理も、後で色々と応用しますので覚えていて下さい。
  • さて、またまた前置きが長くなってしましましたが、今度こそ本題のフィッシングに入っていきましょう。
  • まずは、川で釣りをするのに必要な基本技術と注意点を写真を使って解説していきますので、これを参考にされてウグイでも何でもいいですから#16位のドライフライを投げて見て下さい。
  • 水面を流れるドライフライにバシャっと魚が出てくるのはドッキッとして、それはもう良いもんですよ。
  • さあ、それでは注意点を見てみましょう。
  • ドラッグ
  • 川でフライフィッシングをするときに、いちばん基本となることが「フライを自然に流す」ということです。
  • つまり、フライを本物の虫が流れているのと同じように流してやることが基本なのです。
  • もちろんフライを意図的に操作して動かすこともあってそういう釣り方もあるのですが、大前提は自然に流すことになります。
  • ところが、この「自然に流す」ことが大前提であってしかも最大の難題なのです。
  • なぜならばフライにはティペットが繋がっており、その先ずっとフライラインまで繋がっているのでフライがラインに引っ張られて不自然に流される状態になりやすいのです。
  • この状態のことを「ドラッグが、かかる」とか「ドラッグしている」などと言い、こうなると魚はフライを見破ってしまい釣れなくなってしまいます。
  • ドラッグの状況は色々とありますが、分かりやすい例を見てみましょう。

  • ロールキャスト
  • ロールキャスト
  • 写真(左)のように流れを横切ってキャストした場合、川の中央部が流速が早いと写真(右)のようにその部分のラインだけが先に押し流されて、結果としてフライを引っ張ってしまうことになります。
  • これがいちばん典型的なドラッグの原因ですが、川の流れは一定ではなく複雑に入り組んでいるので、色々な状況のドラッグを引き起こしてしまうのです。
  • そしてドラッグを回避することが、流れの中のフライフィシングでの最大のテーマであり、様々なテクニックやシステムが生み出されているのです。
  • フライが自然に流れることをナチュラルドリフトなんて言いますが、川でのフライフィッシングではフライをいかにナチュラルドリフトさせるかを常に意識していて、そにために色んなことをやっているのです。
  • このあたりのことも順を追って説明していこうと思っていますが、まずは基本的なお話からしてみましょう。

  • 川の釣り方
  • 渓流の釣りの場合、下流から上流に釣りながら上って行くのが普通のパターンです。
  • したがって、釣り方も下流から上流に向かってキャストして釣って行くのが基本になります。
  • しかし釣り方は、いつも上流に向かって釣るばかりではありません。
  • キャスティングポジションが限られている場合やドラッグを回避するため等の、様々な状況に応じて色々な方向に向けて釣りをしていくことになります。
  • 川に向かってどちらの方向にキャストして釣るのかということは重要な要素ですので、参考写真を見ながら説明しましょう。

  • アップストリーム
  • アップストリーム
  • 真っすぐ上流に向かって釣ることを、アップストリームの釣りと言います。
  • 釣り登る場合の基本的な釣り方になります。
  • 同じ流れの筋上にキャストした場合は、比較的ドラッグもかかりにくい釣り方といえます。
  • しかし完全に真っすぐ上流にキャストした場合は、フライがポイントに流れて来る前に魚の上をフライラインやリーダーが通ってしまうことになるので、この点には注意が必要です。

  • アップアンドアクロス
  • アップアンドアクロス
  • 斜め上流に投げて釣るのを、アップアンドアクロスと言います。
  • 流れを横切ることになるので、ドラッグを回避するためのライン操作やキャスティングテクニックが必要となります。

  • クロスストリーム
  • クロスストリーム
  • 流れを真横に横切ってキャストする場合を、クロスストリームと言います。
  • この場合は流れを完全に横切ってしまうので、ドラッグを防ぐ方法を何かとらないとすぐにラインが押し流されてしまいます。

  • ダウンアンドアクロス
  • ダウンアンドアクロス
  • 斜め下流に向かって釣ることを、ダウンアンドアクロスと言います。
  • フライを上流から送り込んでいくようになりますので魚にリーダーティペットを見せずにフライを先に流すことになるために神経質でスレている魚やライズを狙う場合によく使う釣り方です。
  • しかし、魚が出なかったときにはピックアップで驚かさないように注意しなければいけません。

  • ダウンストリーム
  • 真っすぐ下流に向けて釣ることを、ダウンストリームの釣りと言います。
  • 例えば下流からも両岸もキャスト出来ないときなどは、真っすぐ上流に立ち込んで下流にフライを流して行く場合もあります。
  • あるいはダウンクロス以上に、完全にフライ先行で送り込んでいきたい場合にも使うテクニックです。
  • この場合もピックアップのときはラインが狙っている魚の上にあるわけですから、少し左右どちらかにずらしてから静かに行う必要があります。
  • 川のポイント
  • 川のどこを狙うのかと言いますと、ライズがあれば当然そのライズを狙うということになります。
  • この場合はライズした場所の、少し上流からフライが自然に流れる筋にキャストして釣ります。
  • またライズが無ければ、よさそうなポイントに順にキャストしてフライを流して行くのですが、この場合釣り上っているのであればポイントを下流から上流へ、手前から奥へと順番に狙って行くようにします。
  • せっかくキャスト出来るようになったからといって、上流の方に闇雲にキャストしてずっと流して行くというようなことは出来ないのです。
  • 流れの状況やポイントによっても違いますが、フライをナチュラルドリフト出来るのはどんなにテクニックを駆使してもそんなに長くありませんし、ただ漠然と流していてもいい釣果は見込めないでしょう。
  • 流せる距離はせいぜい数メートルか短ければほんの数センチ、時間にして数秒のこともあります。
  • どこを流すのかをはっきりと決めて、流れをいくつかのセクションに分けて狙っていくのがセオリーです。
  • それでは次に、流れに向かってプレゼンテーションした後の注意点と、初歩的なドラッグを防ぐ方法について見ていきましょう。
  • キャストした後のラインの処理
  • プレゼンテーションしたラインは、そのあと当然流れていきます。
  • これを何もせずにいると、すぐにドラッグがかかってしまったり、ラインのたるみ(スラック)が大きくなって合わせが効かなくなったりして、よろしくありません
  • 流れの中でのフライフィッシングでは、プレゼンテーションした後もロッドをそのまま動かさずにじっと構えているということではなく、状況に応じて色々な動きがあるものなのです。
  • とは言っても、いきなり色々なドラッグを回避するテクニックを駆使しろといっているのではなく、ここではまずごく基本的なことをみてみましょう。
  • アップストリームにキャストしてそのままにしていると、ラインはどんどん流れ下ってスラックが大きく出てしまいます。
  • この状態だとフライのある位置よりも、足元のラインのところの流れが早い場合はラインが早く流れ下ってしまい、フライも下流に引っ張ってしまうことになります。
  • また魚がフライをくわえて(フライに出るなどど言います)合わせたときにも、たるみの部分で吸収されてフッキングすることが出来ません。
  • アップストリームで狙う場合は、流れ下るラインにスラックが出ないようにする必要があります
  • 方法としては、次のようなやり方があります。

  • ラインを手繰る
  • 1. ラインを手繰る
  • 距離が出ている場合や流れが早いときは、キャストしてロッドはそのままでキャスティング練習でやったようにラインをどんどん手繰っていってスラックが出ないようにします。

  • ロッドを立てて流れを回避する
  • 2. ロッドを立てて流れを回避する
  • ラインが流れ下るにしたがって徐々にロッドを立てて行き、ロッドティップと水面の間のスラックが出ないようにしていき、そのままロールキャストに繋げて前方にラインを戻してすぐにピックアップ。そして、もう一度プレゼンテーションする方法。
  • これは比較的ラインが短いときに有効で、一連の動作がリズミカルに繋がっているので効率よく釣り上れます。
  • 手前の早い流れにラインが流されてしまうのならば、ロッドを高くしてラインがその早い流れに乗らないようにする方法です。
  • ロッドを立てて流れを回避する
  • この他の注意点として上げておきたいのが、いきなり水際に立たずに手前を狙うのであれば岸から離れて釣るということです。
  • 渓流釣りの経験がない人にありがちなのですが、いきなり岸辺に立ってしまうと近くに居た魚を驚かしてしまいます。
  • マス達は意外と、岸近くや流れのひらきの浅い所にいるものです。
  • また、そういう所にいる魚こそドライフライで狙うべき魚なのです。

  • メンディング
  • 3. メンディング
  • 流れを横切ってクロスやアップクロスにキャストした場合も、ロッドをそのままにしておくとすぐにラインに弧が出来てしまいドラッグの原因になります。
  • この場合はキャストした後に、ロッドティップがラインの流れに合わせてついて行くだけでも随分と違うものです。
  • ラインが下流に流されて弧が出来てしまう場合、ロッドを上流側に回転させるように持って行きラインをもう一度上流に戻してやります。
  • この場合が基本的なパターンですが、メンディングはいつも上流側にするとは限りません。
  • メンディング
  • ラインが流されてしますのを戻してやるのか、あるいは流れていかないラインを下流側に持っていってやったり、ライン全体を大きく修正したり部分的にしたりと色々です。
  • 要はラインの状態を、どのように修整すればドラッグがかかりにくいのかを考えて行うようにしましょう。
  • 合わせと取り込み
  • ドライフライフィッシングは流れているフライを目で追って、魚がフライに出るのを確認して即座にロッドを軽く立てるようにして合わせます。
  • 魚の出方も色々です。
  • バシャっと出るのもあればパクっとくわえる場合もありますが、とにかく見てなければ合わせが出来ません。
  • よく「フライがどこにあるのか見えません」とか「よくフライが見えますね」と関心されることがあります。
  • ボクらだって、複雑な流れの中にあるフライをキャストした後で見つけるのは至難の技です。
  • フライは水面に落ちたのを探すのではなく、見ているところに正確にプレゼンテーションすれば見えるものなのです。
  • ねっ?どうです?
  • 実際にやってみると、やっぱりキャスティングが大事だなぁと感じてもらいましたか?
  • で、やっぱりキャスティング練習は重要なんですよ。
  • きちっと真っすぐプレゼンテーション出来ることが、この次のステップにいく前提ですから、ここで再確認してみて下さい。
  • そして、バシャっと来て合わせもバッチリ決まって魚がかかった!っと、この後がまた大事ですよ。
  • まずラインを、すばやくロッドハンドでもってラインがたるまないようにします。
  • そしてロッドの弾力を生かしながら、魚の引きに応じてラインを手繰っていき寄せてきます。
  • 大きな魚であれば、無理矢理引っ張ってこようとするとティペットが切れてしまいますので、魚が強く走って行こうとしたら少しラインを滑り出させたり「やりとり」が必要です。
  • このあたりは、なかなか文章だけではお伝え出来ませんので管理釣り場などで魚をかけて経験を積んで欲しいと思います。
  • さて今回は、川に行って毛ばりを結んで釣りを始めるのに、これだけは知っておきたい基本的なことを解説してみました。
  • 色々なテクニックを使わなくても、今回ご紹介したことだけをキチっとやっていけばけっこう釣りになるはずです。
  • キーポイントは、ただなんとなくキャストして漫然とフライを流していつか魚が出るだろう・・・というような感じではなく、どこに投げてどうすれば上手く流れるかを意識するようにしようということです。
  • さあ、川に行ってみましょう。グッドラック!
  • 次回は、釣り方のバリエーションとテクニック応用編です。

次回は、第8回 : 流れを攻略しよう&釣り方のバリエーション