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  • フライフィッシングの道具立て
  • それではまず、フライフィッシングを始めるのに必要な(タックル)道具について説明しましょう。
  • フライフィッシングには専用のロッド(釣竿)・リール・フライライン・バッキングライン・リーダー・ティペットが必要です。
  • そして、これらがバランスよく組み合わされていなければなりません。
  • フライロッド
  • フライロッド
  • フライフィッシング専用にデザインされた釣竿が必要で、これをフライロッドといいます。
  • フライロッドは使用するフライラインとのバランスが重要で、ロッドには必ず使用するラインの番手が指定されています。
  • 5番のラインを使うのであれば5番用のロッドを選ぶということになります。
  • *ロッドによっては、4/5番用とか5/6番用というように2番手を指定されているものもあります。
  • ロッドの長さについては7フィートから9フィートぐらいの間が一般的です。
  • さらにロッドには同じ長さ、番手でも色々なアクション(調子)というものがあります。
  • これは、ラフに言ってしまえば「スロー・アクション」「ミディアム・アクション」(左図)、「ファースト・アクション」(右図)というようなロッドの曲がりのことで、それぞれ釣り方や好みで選べば良いのですが、これも初めはあまり極端なものは避けてプログレッシブ・アクションとかスタンダードなどと呼ばれているロッドを選ぶ方が良いでしょう。
  • アクション
  • ハーディー ライトウェイトシリーズ
  • フライリール
  • 太く、かさばるフライラインを巻き取っておき、必要に応じて引き出す。言わば、ラインの格納庫の役割をするのがフライリールです。
  • これも巻き取れるラインの番手によってサイズが分かれていますが、フライリールのサイズ表示はこのようになっています。
  • 「WF5+〇〇ヤードバッキング」
  • フライラインバッキングライン
  • フライライン
  • これが無ければ、フライフィッシングが始まらない一番のキモです。
  • このラインの重さで、パワーを伝達してキャスティングをするのです。
  • そしてフライラインは、この重さ別に種類が分かれており、それぞれ#5(5番)#6(6番)というように番手で表示されています。
  • 番手が大きくなれば重くなり、パワーが増すことになります。
  • 始めの練習には#6ラインが良いでしょう。
  • 重過ぎず軽すぎずキャスティング練習にはちょうど良いからです。
  • またこの番手は、実際の釣りでもいろいろと汎用性のあるラインでもあります。
  • さらにフライラインは、先端に向けて先細りになるテーパー形状になっています。これはキャスティングの時に、パワーを上手く先端に伝達させるためです。
  • このテーパー形状によって、ダブルテーパー(DT)ウェイトフォワード(WF)に大別されます。
  • 前者のDTは全長30mほどのラインの両端が同じテーパーになっているのに対し、後者のWFはラインの太い部分が前よりに片寄った形状です。
  • それぞれに利点があるのですが、簡単に言えばDTラインはコントロールしやすく、WFラインはロングキャストに有利なラインと覚えておきましょう。一般的に#6より上の番手はWFがよく使われています。
  • テーパー形状
  • もう一つラインを選ぶ際に注意したいのは、フライラインは水に浮くものと沈むものがあるということです。
  • 浮くものをフローティングライン、沈むのをシンキングラインと呼びますが、始めはフローティングラインを使用します。
  • 実際、川の釣りではほとんどフローティングラインだけですし、止水のでも使用頻度は高いラインです。もちろん練習にも適しています。
  • これらラインの形状・番手・機能は統一された表示方法があり、ウエイトフォワードの5番でフローティングのラインはWF5Fと表示されています。
  • バッキングライン
  • バッキングとはバッキングラインのことで、これはフライラインの後ろにつないで巻いておく下巻きのことです。
  • バッキングラインはリールの軸を太くしてそこにフライラインを巻くためや、魚にフライラインを引き出されてしまう場合に備えるといった意味があります。
  • リーダーとティペット
  • リーダーとティペットとは
  • フライラインはそれだけでは釣りができません。その先に普通の釣り糸に相当する物を繋がなければなりません。
  • これがテーパーリーダーという糸で、これも力がうまく伝達するよう先端に向けて細くなった形状をしています。
  • そして、一番先端の細い部分のことをさらにティペットと呼びます。
  • リーダーは、このティペットの太さのサイズと全長で表示されます。
  • ティペットのサイズは4X・5Xというように〇Xで表示され 数字が大きくなると細くなり、通常マス釣りでは5X・6X・7Xあたりがよく使われます。
  • 市販されているリーダーは9フィートから16フィート位までで数種類ありますが、ここでは9フィートか12フィートの5Xを選んでおきましょう。
  • 以下は釣りに必要または、あると便利な小物類の話です。
  • シーズンも始まりいい時期になってきて早くフィールドへ出て実釣体験といきたいところですが、今回は室内で座学ということになります。もう少しガマンして下さいね。
  • でもこれを読めばフライフィッシングのタックルについての基本知識はバッチリです。
  • これでもう暗号のようだったフライタックルの言葉がちゃんと意味のあるものになり、フライフィッシングに対する理解が一段と深まるはずです。
  • それでは始めましょう。
  • フライフロータント
  • フロータント
  • フライには、大きく分けて水面に浮かして釣るタイプ沈めるタイプがあります。
  • このあたりのフライについては、また次回もう少し説明したいと思いますが、この浮かして使うタイプのフライを総称してドライフライといいます。
  • ドライフライは素材や構造上、水に浮きやすいようになっていますがそれでも濡れてしまうと沈んでしまいます。そこでドライフライが濡れないように使う前に付ける撥水剤をフロータントといいます。
  • フロータントには色々な種類があって、液状のもの・パウダー状・ペースト・スプレーなど様々です。
  • これらはフライパターンによって向き不向きがあったり使い勝手で選べばいいのですが「液体+パウダー」とか「パウダー+ペースト」といったように数種類のタイプを持っていた方が便利です。
  • フライドライヤー
  • フライドライヤー
  • ドライフライを使っているうちに、濡れてしまって沈んでしまうようになったフライの水気を取ってまた浮くようにするためのものです。
  • ボトルに乾燥剤が入っていてそこに濡れたフライを入れるタイプと、吸水力の高い布状もしくはスポンジ状の素材でフライを挟んで水分を取るタイプがあります。
  • 新しい乾いたフライに交換すれば一番良いのでしょうが、そうも言っていられない場合もまた多いものです。
  • そんな時にはこれで水気を取ってフロータントを付ければ、また浮くようになります。
  • インジケーター
  • インジケーター
  • ドライフライと違って水中に沈めて使うタイプのフライの場合、魚がフライを咥えたことを目で確認するのは困難です。
  • そこで、魚がフライを咥えたかどうかを二次的に判断する必要があります。
  • それにはリーダーのわずかな動きを捉えるとか、ルアーのように手に感触が伝わるというようなことになりますが、これでも近距離は別として離れたところをフライを漂わせるような場合にはそう言う訳にも行きません。
  • そのときに「当たりをとる」ために使用するのがインジケーターです。
  • 別名マーカーとも呼ばれていますが、これをリーダーまたはティペットの適当な位置に取り付けて、魚がフライを咥えるとインジケーターが動くとか水中に引き込まれるとかするので、それで「当たり」を察知します。
  • インジケーターの種類は発泡素材のウキ状のものや、シートで粘着テープ状のもの、あるいはヤーンでできているもの等があります。
  • これらも、脱着のしやすさとか浮力を重視する場合とかキャスティングのしやすさなどで選びます。
  • リーダークリッパー
  • リーダークリッパー
  • フライを交換したりティペットを繋いだりと、フライフィッシングでは頻繁に釣り糸を結ぶことがあります。
  • そのときに必ず使うのが糸切り、つまりクリッパーです。
  • 釣り糸が切れればハサミでも何でもいいのですが、普通のハサミでは携帯に不便ですし釣り用としてよくある爪切りタイプも大きなハンドルが意外と邪魔になります。
  • フライの場合は、なるべくシンプルなタイプの「ピンオンリール」と呼ばれる小さなリトリーバーに取り付けてベスト等にぶらさげておくと便利です。
  • おもり
  • シンクコートシンカー
  • ドライフライと違って沈めて釣るタイプのフライの場合、もともと水になじみやすかったり重く作ってあったりで沈みやすくなっています。
  • それでも更に早く深く沈めたり、あるいは流れに負けずにしっかりと沈ませるために時としてティペットにおもりを付けることがあります。
  • 「ニンフショット」とか「ティペットにショットをかませる」などと言ったりします。
  • おもりの種類は、普通の釣りでもよく使われる「カミツブシ」タイプが一般的ですが脱着の容易な粘土状のものやティペットに巻き付けるタイプなどがあります。
  • シャープナー
  • シャープナー
  • 針砥ぎ用のやすりのことです。
  • 今や世界のフライフックの定番となったTMCフックは品質が高いので、使う前にいちいち砥ぐ必要はありません。
  • ですが使っているとキャストで木に引っかけたり、川底の石に当たったりして針先が甘くなることがあります。
  • そのようなときに、マメに針先をタッチアップするかしないかで魚がかかるかからない・バレる(針が魚から外れてしまうこと)バレないの差になることもあるのですよ。マメさが肝心です。
  • セラミック製のシャープナーはフライフックのような繊細な針のタッチアップに適しています。
  • フォーセップ
  • フォーセップ
  • 針外しに使います。
  • フライが魚の口の中の方に引っ掛かってしまったときは、手で外せないので持っていた方が便利です。
  • また釣った魚を逃がしてやるのであれば、必要以上に魚に触れたくありません。
  • ましてや、強く握りしめて針を外すなんていうのはもってのほかです。
  • この場合も、フォーセップは重宝します。
  • ラインドレッシング
  • ラインドレッシング
  • フライラインは滑りが命です!?っと、まぁとにかくフライラインは使っているうちに汚れが付いて滑らなくなります。
  • 特に陸上でキャスティング練習などすれば、土埃を拾ってとても汚れてしまいます。
  • 滑りが悪くなると、キャスティングしずらくなりますし、ラインの浮力も落ちてしまいます。
  • そこで、ラインクリーナーとかラインドレッシングと呼ばれるもので、マメにラインをクリーニングしてケアしてあげましょう
  • ドレッシングの方がラインに滑りを与える効果を重視したタイプといえますが、クリーナー&ドレッシングとして考えて問題ありません。
  • なーんだ!もっと早く言ってよ・・・。どーりでキャスティングが上手くいかないわけだって?
  • スミマセンでした。キャスティング練習のところで触れておけば良かったのですが言いそびれちゃって。
  • これからせっせとクリーニングして下さいね。
  • ランディングネット
  • ランディングネット
  • 言うまでもありませんが、足元まで寄せてきた魚をすくうためのアミです。
  • フライフィッシングにはネットが無ければいけないということはないのですが、魚を岸に引きずり上げたりせずに水の中でフックを外すのはネット無しでは、けっこう慣れを要します。
  • また、せっかく釣れた魚を足元でバタバタしていてバラしてしまうのは悔しいものです。
  • やはり、ランディングネットもあったほうが悔しい思いをしなくて済みます。
  • ネットならば別にどんな形でもいいのですが、やはりフライマンには、この手の物が好まれています
  • 最近のランディングネットは、網の目をメッシュタイプにして魚のヒレを傷めないように工夫されています。
  • 偏光グラス
  • 偏光グラス
  • ギラつく水面を見つめることの多いフライフィッシングでは、水面の乱反射を抑える偏光グラスも必需品と言っていいでしょう。
  • これをするとしないでは、フライの見やすさが断然違います
  • また万一のために、目を保護する意味でも(針を付けてフォールスキャストするわけですからね。特にキャスティングが安定しない初心者のうちや、混雑した釣り場では)サングラスはしていた方がいいですね。
  • 眼鏡を使用している方は、クリップオンタイプが便利です。
  • フィシングベスト
  • フィシングベスト
  • フライフィッシングといえばこれを着ているイメージが強いのですが、ベストを着なければいけないということはありません。
  • でも、今回色々と紹介した小物類やリーダー・ティペット類。
  • さらには、タイプ別に分けて入れてある少なくとも2〜3個のフライボックス等を整理して収納しておき、すぐに取り出せるようにするのにはやっぱりこのベストが便利なのです。
  • ウェーダー&ウェーディングシューズ
  • ウェーダー
  • 濡れずに水の中に入るための、いわいるバカ長とか胴長とかいうものです。
  • これもまたフライマンの定番的なスタイルですが、水に入らなくてもいい釣り場ならばもちろん履く必要はありません。
  • ウェーダーを履く意味は
  • 1. ポイントに近づくため
  • 2. キャスティングスペースを確保するため
  • 3. 川を渡ったり移動するため
  • のようなことになるかと思います。
  • ここで注意したいのは、初めてウェーダーを履くとついつい深くウェーディングして行きがちになるということです。
  • ポイントへ近づくためでも、ウェーディングは最低限にしましょう。
  • 腰まで入れるからといって、不用意に底まで入ってはいけません。
  • ウェーダー
  • ウェーダーの種類は腰までの丈のウェストハイと呼ばれるタイプと、胸までの丈のチェストハイタイプがよく使われます。
  • また素材別では、保温性の高いネオプレーンのタイプと、蒸れにくく暑い時期でも快適な透湿防水素材製に分けられます。
  • 前者は水温の低い時期や湖等長時間ウェーディングする場合に適しており、後者は暑い時期や渓流などで頻繁に移動する場合に適しています。
  • さらに長靴付きタイプ(ブーツフットタイプ)と、足の部分がソックス状で専用のウェーディングシューズをその上に履くタイプがありますが、ブーツフットタイプは脱ぎ履きが楽でソックスタイプはフィット感が良く行動的といえます。
  • 釣り場に応じて使い分けましょう。
  • と言うわけで、今回はフライフィッシング関連グッズについて解説してみました。
  • この他にも、まだまだこだわってくると色々と必要なものが出てくると思います。
  • ここから先はご自分の釣りスタイルで見つけていってください。
  • 以上のような道具立てが、フライフィッシングに最低限必要なものになります。
  • といってもお店には数多くの種類があって迷ってしまうかもしれません。そんな時はお店の人に相談してみましょう。
  • あるいは、信頼のおけるセットを選ぶのも良いでしょう。
  • さあ次回は、いよいよフライの話に入って行こうと思います。
  • だいぶ釣りに近づいてきましたよ。頑張りましょう。

次回は、第3回 : フライの種類を理解しよう